逃げ恥

休日は余分な話を。


逃げ恥がブームでしたね。

私も途中からですが、女性の友人に「ガッキーの可愛さだけでも意味ある」

と勧められて見ていました。


(以下、ネタバレ多しですので、見てない人は「見ないで!」)。




最終回までは、「出しましょう親密感、醸しましょう新婚感」とか、

「意思がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じ」とか、

いちいち印象に残る言葉にやられていたのですが、

最終回直前、平匡のプロポーズに対してみくりは「好きの搾取です」と返答。

いくらドラマだとしても、あんなプロポーズは現実的ではないので、

あえて言葉化してぶっ込んできたと思いました。

結婚を労働契約とみなして、純粋な契約関係として生活を始めてみると、

いろいろあって愛情関係が生じた、

それで愛情関係を基礎にした「普通」の結婚をしようとしたら、

待ったがかかったということですよね。


で最終回。

これまでのように、家事を労働とみながら、雇用主、従業員の関係だと、

ブラック企業化すると。

指揮命令の雇用ではなく、共同経営責任者とみて家事を「分担」

(このあたりが世の「普通」でしょうか。)しても、

「はっきり言って面倒」で、相手の分担の量や内容、質に不満も生じて険悪になると。


ドラマでは、平匡が、

閉じたシャッターの開け方を知っている、何度も見捨てずノックするとして、

みくりに「話し合ったり時間置いたり、騙し騙しでもやれないことない、

「普通」じゃないのは今更です。」と話しかけると、

みくりも「見失っちゃいけない、立て直そうゆっくりでも。」と落ち着いて、

ハッピーエンドに向かうわけです。


ドラマの展開上、どんどん話が進み忙しく、一見不自然のようにも思えましたが、

これって数年とか、もっと長いスパンでみれば、どんな夫婦でも起こり得ることですよね。

解決されず、曖昧になり、どちらか(あるいは両方)に不満が蓄積され、

最後は弁護士に相談するまでになってしまう。

そうならないためには、関係性やその変化に応じて話し合ったり、互いに努力したりしてして、

柔軟に関係を作っていくしかない。その時、常識とか普通とかはいらないと。


それと、労働環境についても、

派遣のみくりには提案など求めてなくウザがられて切られるが、

小賢しいからできる仕事もあると気づいたと言っていましたが、

(実際にはやりがいまで搾取するのに)派遣だから言われたことだけやれという扱いは

いかがなものかということですよね。


いろいろと考えさせられるドラマでした。

先日呑んでた時、隣のサラリーマングループが、最終回について、

ガッキーならかわいいから許せるよねとか言って盛り上がっていましたが、

少なくとも、ガッキーかわいいだけのドラマではなかったですよね。


この小賢しい感想、仕事に生きるだろうか、、、